過度な疲労や思憂の感情の変化、気鬱などの精神的な素因により陰が虚弱になると陽が強くなりすぎ、肝腎陰虚により肝陽が旺盛になります。
頭が重たくふらついたり、足腰もだるく、不眠や悪夢を見たりします。
水滞もあると思われるので利湿の食材、陰を滋養し陽気を潜伏させ肝の亢進状態を抑える食材を選びます。
平肝、清熱滋陰の食材を中心にした献立です。
陰の滋養により陽を潜伏させ肝の興奮状態を抑える
鶏肉とそら豆のレモン炒め
【材料】
鶏もも肉:200g
そら豆:100g
カリフラワー:1/2株
長ねぎ、生姜:少々
レモン:1個
卵白:1個分
ごま油:適量
A
塩・コショウ:少々
酒:大1
片栗粉:大2
B
塩・酒・砂糖:少々
レモン汁:1/2個分
片栗粉:少々
【作り方】
① 鶏肉は火の通りやすいそぎ切りにし【A】の塩コショウで下味をつけ、卵白、片栗粉で揉みこむ。
② レモンの半分は搾ってレモン汁にし、半分は薄く輪切りにしておく。
③ 長ねぎ、生姜はみじん切りにしておく。
④ そら豆、カリフラワー、下味をつけた鶏肉は油通しをしザルにあげておく。
⑤ 熱したフライパンにごま油を敷き、みじん切りにしておいた長ねぎ・しょうがを入れ、香りが出てきたら④の具材を入れて炒める。
⑥ 【B】を入れて味を調える。
⑦ スライスしておいたレモンを敷いた皿に盛りつけて完成。
健脾:鶏肉、カリフラワー
利湿:そら豆
ストレス:レモン
くずし豆腐のかき玉汁
【材料】
豆腐:1丁
アスパラガス:1束
卵:2個
昆布だし:3カップ
片栗粉:大1
塩・酒・しょう油:適宜
【作り方】
① 鍋にだし汁を入れて火にかけ、煮立ってきたら豆腐を手で崩しながら入れる。
② 斜めに薄切りしたアスパラガスを入れる。
③ 塩、酒、しょうゆで味を調え、水大3で片栗粉大1を溶き、煮立たせた鍋に回し入れて全体にとろみをつける。
④ 卵2個を溶き、鍋に回し入れふんわりと仕上げる。
滋陰:豆腐、卵、アスパラガス
セロリとイカのサラダ
【材料】
セロリ(茎の部分):1本分
イカ:1杯
トマト:1個
甘酢:大3
酢:大3
砂糖:大1
塩:一つまみ
しょう油:大2
ごま油:大2
すりごま:大1
生姜:適量
【作り方】
① イカは内臓と皮を取り除き、食べやすい大きさに切り、硬くならないように下茹でをし、冷水にとっておく。
② セロリは短冊切り、トマトも食べやすい大きさに切っておく。
③ 汁気がなくなりかけたら残りのしょう油を加え、最後に生姜を加えて火を止める。
④ 甘酢にしょう油、ごま油、すりごまを混ぜ合わせ、イカ、セロリ、トマトを和える。
清熱滋陰:セロリ、トマト、イカ
アーモンドミルクプリン
【材料】
アーモンドミルク:300cc
ゼラチン:5g
水:50cc
砂糖:20g
イチゴ:8粒
ハチミツ:お好みで適量
【作り方】
① ゼラチンと砂糖は50ccの湯で溶かす。
② ゼラチンのだまがなくなったら、アーモンドミルクと混ぜ合わせる。
③ ②を冷蔵庫で冷やし固め、半量のイチゴはスプーンでつぶし、残りはお好みの大きさにカットして盛り付ける。
滋陰:アーモンド、いちご
サエラ薬局グループ 漢方研究会